カラスは飼えるか?
まぁ飼えたとしても私には無理かな。
法律上も基本は飼えない。
なあんだ、飼えないのかよと思ったかもしれないが、この本を読んだら飼おうなんて考えられないはず!
結論から言ってしまえば基本は飼えないのだけど。
もし動物を飼おうと思ったらどういうご飯を食べるかとかいろいろ調べたりするじゃないですか。
その動物のことを知らないといけない。
というところでカラスとはどういう鳥なのかってことをいろいろな鳥や動物と比較したりして教えてくれるのだけど、それがおもしろい!
スターバックスなんておしゃれなコーヒーショップで、周りも気にせずすくすく笑いながら読みました。
私は実はカラスという鳥をカッコイイと思っているのですよ。
性格?性質?的なことは知らないけど、ただ見た目がカッコイイなと。
あの黒いボディもそうだし、なんと言っても目がカッコイイ。
近くにカラスがいると綺麗な目だなあとついつい見てしまう。
あんまり見てるとなんだかカラスに良くない気がするから、そんなに長くは見つめないけどね。
この本を読んでいてまず「え?」となったのはカラス料理のレシピ本があること。
飼うためにカラスの生態を知ろうという意味ではカラスが食べられるかどうかは関係ないけど、カラスは食べられるのかなんて考えたことがなかったから、世の中にはとんでもないことを考える人がいるのだなと驚いた。
カラスのレシピ本を出している方は宇都宮大学でカラスの音声の研究をしている塚原さんという方で、駆除されるカラスを有効活用できないかと考えた結果、調理した。
塚原さんが料理上手だったから。
まあ鶏肉は日常的によく食べるし、唐揚げとか棒棒鶏とかおいしいし鶏肉最高!という気持ちは持っているので同じ鳥だし食べられるんじゃない?とは私も思うかもしれない。
いや、思わないと思う。
カラスを鶏肉として見たこたはないよね?
同じように街中で良く見るスズメは食べたことはないけど、伏見稲荷の丸焼きが有名だから食べられるんだなとは思ってた。
食べたいと思ったことはない。
駅前で鳩を見ておいしそうだなとも思わないしな。
でも鳩はフレンチレストランとかでよく使われていてジューシーでおいしいらしい。
鶏肉はもちろん牛肉も豚肉もお肉以外でもたくさんの動植物の命を頂いて生活しているけど「うちの子かわいいでしょ!」と写真とかを見せられて「本当だあ。丸々しててかわいいしおいしそうなわんちゃんだねえ!」とはならないもんね。
たまに水族館行ったりすると「あ〜お刺身食べてくなってきた」とかいう人いるけど。
食用としてではなくペットとか動物園にいる動物を見ておいしそうと思わないのと、カラスをおいしそうと思わないのは一緒のことかな?
なのでカラスを食べるなんて、しかもレシピ本まで出しているなんて衝撃でしかない。
気になるカラスのお味は…おいしくないらしい。
カラスを食べるなんて驚きだけど、カラスはおいしくはないが高タンパク低カロリーということで、ダイエットにいいかもとちょっと思ってしまった自分がいる。
味はともかく高タンパク低カロリーというワードにダイエッターは弱いのよ。
しかし私がカラスを有効活用する機会は訪れないと思うので、一生食べることはないでしょう。
カラスを捕食するオオタカやフクロウは食べながらどんなことを思っているんだろう。
お腹空いてたししょうがないけどやっぱりカラスはうまくないなあ、なんて思ってたりするのか。
それともおいしいと思って食べてるのか。
別に味なんて関係ないのか。
非常に気になるところです
猛禽がどんな味だと思ってカラスを食べるのかはわからないけど、カラスは捕食されてしまうので猛禽が大嫌い!
そりゃあ自分を食べようとするヤツ好きになるわけないよな。
でもカラスって面白いなと思ったのは見つけたら逃げずに嫌がらせをするらしいのですよ。
死んじゃうから正面から攻撃はしないけど、後ろから嫌がらせをして追い払う。
え?カッコよくない?
ほかの鳥はたいてい逃げるか黙るらしい。
正面からは戦えないけど、逃げずに追い払うことができるカラスってかっこいいよね?
別に猛禽に勝つ必要はなくて、自分達のナワバリから追い払えればいいのだから。
私はカッコイイって思っちゃうなあ。
こんなカッコイイ鳥、もっと人気があってもいいのに!
著者の考える「人気のある鳥」の条件は、きれい、賢い、社会性がある、動作が面白いといったところなのだけど、カラスもそうだよね!
なのにカラスを愛する人はなぜ少数派なのか、こんなにカワイイのに!
カラスを研究するほど愛しているわけではないが、こっそりカッコイイなと思ってる私は著者のその思いに共感。
私もそうだけど、わざわざ人にカラス好きをアピールする人がいないだけで実はカッコイイ、カワイイと思ってる人は多いのではないか??
そんな気がしてきたぞ。
どんなにカッコイイと思っても飼いたいとまでは思わないけどね。
もし飼うとしたらカラスのご飯は何をあげたらいいのか?
カラスはなんでも食べるけど野菜は好きじゃないらしい。
鳥は飛ぶために莫大なエネルギーを必要とするからハイカロリーなジャンクフードが好きなんだそう。
確かにカラスが食事を終えたゴミ置き場に野菜とか食べられないものが散らばってるイメージはあるけど、それ以外のものが転がってるイメージはないかもしれない。
最近はネットがあったりしてあまりカラスがバイキングしてるのは見ないけど、ゴミ置き場が荒れてカラスが悪者にされるのは解せぬのですよ、私は。
カラスが食い散らかしてることは間違いないけど、食い散らかせるような状態にしてるのが良くないのよ。
ネットをしっかり掛けてるだけで全然違いますよね?
でもたまに誰かお急ぎだったのかネットがしっかり掛けきれてなかったりするとカラスのお食事タイムが始まってる。
そのあとお掃除してくれている方には感謝です。
しかしカラスを悪者にしないでほしい気持ち。
カラスはただ生きている、それだけなんだ。
そしてカラスが人間を襲うなんてことも勘違いだよ。
人間の都合よく考えすぎだよ。
カラスはただ生きている、それだけなんだ。
基本的には飼えないのだけど、飼うのは相当大変だと思う。
猫や犬が簡単に飼えるとは思わないけど、カラスを飼うのはとんでもないことだと思った。
カワイイけどねぇ。
この本を読んで単純に見た目がカッコイイと思っていたカラスのカワイイ一面をたくさん知ることができて、より興味が湧いてきた!
カラスにちょっと興味がある人は、この本を読んだらカラスを好きになると思う!
カラスをちょっと好きな人は、もっとカラスを好きになると思う!
本の最後に付録としていろいろなカラス情報がまとめてあるのだけど、ある意味そこが一番驚いた。
星野源さんが好きな私はとても驚いて、確かにと思って、嬉しくなった。
まさかこの本に源さんの名前が出てくるなんて想像もしてなかったのでね。
とにかくカラスのいろいろなことを知れて面白い本でした。
ほかのカラス本も読んでみたい!
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